注文住宅といえば、リビングなどの居室の間取りを中心に考える人も多いでしょう。しかし、実は生活に大きな影響を与えるのが水回りです。
そこでこの記事では、注文住宅でスタイリッシュかつ使い勝手の良い水回りをつくるためのポイントと注意点を解説します。
水回りは、お風呂、料理、洗濯など、家事動線の大部分に影響を与えます。家事動線が2m短くなると、家事における移動距離が年間で100km以上短くなるという試算もあり、間取りの工夫一つで大きな負担軽減効果が期待できます。
たとえば、洗面室とベランダを近づければ、洗面室に置いた洗濯機から洗濯物を取り出し、ベランダに干すまでの距離と時間を短縮できます。このような間取りの工夫で家事にかかる時間が短くなれば、家族で過ごす時間や、趣味に費やせる時間も増えるでしょう。
毎日の利便性のためにも、水回りの間取りは見た目だけでなく、機能性にこだわって検討することが大切です。
注文住宅の水回りの使い勝手を良くするには、さまざまな工夫があります。ここでは、注文住宅の水回りを考えるときに押さえておきたいポイントを紹介します。
基本的に水回りは一カ所に集めるのがおすすめです。水回りの家事は同時並行で進めることも多く、家事動線の効率化に高い効果が期待できます。たとえば、料理をしながらお風呂のスイッチを入れられれば、家事動線に無駄がありません。
しかし、間取り次第では、水回りが集中することで、家族の出かける時間などに混雑し、不便になってしまう場合があります。そのような事態を回避するため、水回りを回遊型にできる間取りも人気です。
浜田山ホームギャラリーの水回り。寝室のウォークインクローゼットと廊下から2wayで浴室まわりにアクセスできます。
水回りを集中させることで、水回りの配管が短くなるため、工事コストを抑える効果もあります。さらに、メンテナンスや点検のときも効率的な作業ができるため、将来の維持コストを抑えるうえでも効果的です。
水回りの間取りと合わせて考えたいのが収納です。キッチンや洗面室など、水回りスペースやその周囲に収納があると、家事の時短につながりやすくなります。
特に洗濯は重労働になりやすいため、洗濯機から干し場の距離を近づけるだけでなく、収納場所も近づけておくと、洗濯の家事動線が良くなります。
脱衣所に洗濯機と洗面台を配置する間取りが一般的ですが、固定概念にとらわれず、家族が使いやすい間取りを考えることで、自分たちならではの間取りができます。たとえば、脱衣所と洗濯機置き場を別にし、収納を兼ねたランドリールームを設けるというのも一つの方法です。
ランドリールームがあれば、洗濯から干す、たたむ、しまうまでを一カ所で完結させられます。室内干しができる竿を準備すれば、雨の日でも安心して洗濯ができます。アイロン台も設置しておけば、洗濯周りの動線を一つに集約でき、家事の効率が大幅に良くなります。ランドリールームは日当たりが良い場所が理想的ですが、難しい場合には、気密性を確保し、除湿機を設置する方法もおすすめです。
三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」なら、室内干しでも臭いが気にならず、素早く乾きます。
市川ホームギャラリーのランドリールーム。
キッチンの近くにパントリーや勝手口があると、買い物から収納までが楽になります。パントリーとは、食料庫のことで、キッチン近くで、食材などを保管するための収納スペースです。キッチン近くにパントリーがあることで、食器や調理器具、日用品、消耗品、備蓄用の非常食まで保管できます。
そのパントリーのそばに勝手口があると、より家事動線の効率化が可能です。家に帰ってすぐに買ったものをパントリーに収納でき、重い宅配の水や米なども収納できます。
水回りの間取りは配置を間違えてしまうと、生活に支障が出てしまう恐れがあります。ここでは注文住宅の水回りを考えるときの注意点を解説します。
お風呂やトイレなどの水回りは寝室から離れた場所に設置しましょう。トイレと寝室が近くなってしまうと、日中はそれほど気にならなくても、トイレを使用した後の排水音がしっかりと聞こえてしまい、眠りを妨げる恐れがあります。
トイレが寝室から近いと、夜にトイレに行きたくなったときには便利です。しかし、隣ではなく、向かい側など、少しでもトイレの位置を離すよう工夫しましょう。また、寝室と浴室が近いと、家族が入浴する音が気になる場合もあります。
トイレは、お客様の目につかないよう、玄関に近づけすぎないことがポイントです。リビングや玄関がトイレに近すぎると、トイレの音が気になったり、トイレの出入りで気まずい思いをしたりする場合があります。ダイニングもトイレの音が聞こえない程度には離しておくと良いでしょう。
近年では廊下がない間取りも増えているため、リビングやダイニングの近くにトイレを配置せざるをえない場合もあるでしょう。その場合はトイレを玄関やリビング・ダイニングの死角になるところに配置する、扉を1枚でも挟むなど、可能な範囲で距離をあけるようにしましょう。
水回りの間取りでは、ヒートショックの対策をおろそかにしないようにしましょう。ヒートショックとは、温度差によって急激に血圧が変化することで、血管や心臓に起きる疾患のことです。ヒートショックによる死亡者は、年間で1.4万人にのぼり、交通事故死者数よりも多いといわれています。
特に水回り、トイレや洗面所は暖房などがなく、冬場は温度が下がりやすいため、ヒートショックの対策が必要な場所です。高断熱の家を建てる、水回りにエアコンや暖房を入れるなどの対策をしておくことで、部屋ごとの温度差が小さくなり、ヒートショックが起こりにくくなります。
三菱地所ホームの家は全館空調「エアロテック」を導入しているため、エアコンや床暖房が入っていなくても、廊下やトイレ、洗面所も含め、家全体の温度を一定に保てます。
近年では水回りを2階にまとめる間取りも人気です。そのメリットとデメリットを押さえ、家族に合った水回りを検討しましょう。
2階に水回りを集中させるメリットは、洗濯動線を良くできることです。2階にバルコニーがあり、バルコニーで洗濯物を干す場合には、洗濯機を2階に設置することで、スムーズに洗濯物を干すことができます。2階に寝室がある場合には、寝室に洗濯物を収納する過程も時短できます。
また、水回りは生活感が出やすい部分ですが、2階にあることで人目につくのを避けられます。2階のほうが日当たりや風通しが良いので、水回りにカビが生えにくくなるのもポイントです。
三菱地所ホームの全館空調は家中の空気環境をクリーンに保つため、カビやダニの発生を抑えるのにも効果的です。
2階に水回りがあると、排水音が1階に響いてしまう場合があるため注意が必要です。特に水回りの真下は音が響くため、その周囲に寝室など音が気になる部屋を配置しないようにしましょう。
また、1階と2階で水回りを縦に並べると、配管に無駄がありません。2階に水回りを配置する場合には、1階の水回りの配管と極力つながるように配置しましょう。
注文住宅のメリットの一つは、水回りをライフスタイルに合わせた間取りにできることです。生活に欠かせない水回りでご家族の生活に合った間取りを実現できれば、家事の時間節約になり、より充実した時間が過ごせます。
三菱地所ホームなら、完全自由設計でご家族にぴったりの水回りが実現可能です。ホームギャラリーでは、さまざまな生活スタイルに合わせた水回りの間取りを提案していますので、ぜひ一度体感してみてくださいね。
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