家づくりコラム
22.09.29

【資金計画について】vo.5

〜タイプ別住宅ローンの選び方・シミュレーション〜

○タイプA【将来教育負担が大きくなりそうなケース】
プロファイル
夫35歳会社員、妻34歳専業主婦、長男4歳、長女2歳
年収600万円、貯蓄額1,200万円、現在の家賃10万円
子供の進路(高校・大学)は私立を想定。
物件価格3,500万円、借入希望額2,700万円。
☆POINT☆
◎長男が高校生になる12年後から長女大学卒業までの間、教育負担が重くなる。当初の返済に無理はないようでも、並行して教育費の貯蓄が必要。
「全期間固定金利型」で、返済額を一定にする。返済期間を長めにしておき、余裕のある時期に繰り上げ返済を行い、期間を短縮する方法です。
また、「全期間固定金利型」と教育負担が大きくなる前までに払い終える短期のローンを組み合わせる、徐々に返済額が減っていく「元金均等返済」のローンを組むなども選択肢になります。

○タイプB【夫婦共有で購入するケース】
プロファイル
夫30歳会社員(年収500万円)、妻29歳会社員(年収350万円)
貯蓄額1,000万円、現在の家賃14万円。
物件価格3,800万円、借入希望額2,900万円。
☆POINT☆
◎妻(あるいは夫)が将来育児や介護で仕事を辞めることがないか考慮する。
頭金の一部を妻が負担し、夫がローンを組む方法があります。この場合、妻が出した金額分を持ち分としないと贈与税の対象となるので注意が必要です。また、夫婦がそれぞれの名義で住宅ローンを組む場合、それぞれの借入の範囲で住宅ローン控除を受けることができますが、ローン事務手数料や保証料などは2本分かかります。
いずれかが途中で仕事を辞める可能性がある場合、退職時点で返済できる組み方にするか返済額を低くしておくなどの工夫が必要です。

○タイプC【二世帯住宅を建てるケース】
プロファイル
息子30歳会社員(年収400万円)、妻28歳専業主婦、長男2歳
父親58歳会社員(年収700万円)
貯蓄額 息子400万円 父親1,600万円。
父親名義の土地に二世帯住宅を建てる予定。
建築価格3,500万円、借入希望額2500万円。
☆POINT☆
◎息子には将来の教育費負担増加が、父親には定年による収入減少などの経済的な変化を考慮する。
親が借りて子が引き継ぐ「親子リレー返済」を利用すると、親が高齢で長期のローンを組むことができない場合でも、後継者の申込時の年齢をもとに長期の借入をすることができます。また、親子が住宅を共有し、それぞれローンを組む「親子ペアローン」も選択肢になります。この場合、親は10年など短い期間で、子は35年など長期の、ローンを組み合わせることになります。

各ご家庭の事情を考えながら、無理することなくご家族の理想の住まいを手に入れることができたらと思います。目の前のことだけではなく、将来の計画を見通した資金計画をお勧めします。

難しいお金の話は、専門家に聞くのが一番です!
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