家づくりコラム
22.08.31

【資金計画について】vo.3

〜借入先はどこにする?〜

住宅ローンには、公的融資(自治体や財形など)と銀行・JAなどの民間金融機関が扱うものがあり、申込資格や融資の条件、借入限度額などが異なります。民間の融資は柔軟性がありタイプも豊富ですが、金利などが大きく異なる場合もありますので、比較検討することが大切です。

住宅ローンは、固定金利型、変動金利型、また一定期間だけ金利を固定して、その後金利タイプを選択できる固定金利期間選択型の3つに大きく分類できます。変動金利型は当初の金利は固定金利より低めなのですが、金利の動向により半年ごとに見直され、上昇する可能性もあります。目先の金利の低さにとらわれず、今後の金利動向に敏感に対応できる人には変動金利が有利です。逆に将来的に返済額が変わるのは心配といった方は、毎月の返済が一定で計画的に返済していける長期の固定金利型が安心です。変動金利型のローンと固定金利型のローンを組み合わせて、金利上昇のリスクを分散させる方法もあります。

また、ローンの返済方法には元利均等返済と元金均等返済があります。元利均等返済は、毎月の返済額が一定なので返済計画がたてやすい一方、当初は利息部分の返済が多く元金がいつまでも残ってしまうのがデメリットです。元金均等返済は、元金を返済期間で均等に割って一定にするので、当初の利息を含めた毎月の返済額は多く、経過とともに減っていきます。元金部分が早く減るため、元利均等返済より総返済額は少なくなります。今は比較的に家計に余裕があるけれども、将来的に教育費が負担になりそう、といった方は元金均等返済で早めに利息を減らしていく方法も考えられます。